風頭町精霊流し

2021年08月27日 | お知らせ

 例年4、5名参加している自治会の精霊流し。コロナ禍であることを鑑み、船制作に2名、当日の流しは1名の参加とさせて頂きました。

 8/12(木)大雨予報の中での制作初日となりました。まずはブルーシートで簡易屋根を設置しました。ひょいっと屋根に上る役員さんたちの身の熟しに毎回驚かされます。

時折、豪雨に見舞われる天候でしたので、傘をさしながらの作業もありました。

初日は屋根部分と横の提灯かけを作成しました。

 花紙は、風頭公民館で開催されている高齢者サロン『幸の風サロン』の参加者の方々が約300個作成してくれました。

 8/15(日)お盆当日、天気予報では大雨となっていましたが、夕方から雨があがりました。今年の船の仕上がりもとても立派でした。風頭町公民館には続々と『こも』を預けに地域の方がやってきます。

こも計105個を船に積み込み20時に大波止の流し場に向けて出発です。

 掛け声の『ド~イ ド~イ』の語源は、ナムアミダブツからナンマイダー、ナンマイダーからナンブアイダ―、もっと詰まって、ナーイダイ、しまいには終わりの方だけ生かして、ダーイダーイ、これが訛って、ドーイドーイになったそうです。(※諸説あるようです)

鐘を鳴らしながら、爆竹を鳴らしながら県庁坂を通って大波止を目指しました。

今年も例年通りしんがりでした。21:30頃大波止に到着し船の解体作業です。

 帰路は荷物を押さえながらトラックの荷台に乗って、無事に終えたことの安堵感と爆竹だらけの長崎の街並みを眺めながら感傷に浸りました。

 コロナ感染拡大が懸念される中、災害レベルの天候も重なった今年の精霊流し。感染対策を実施しながらの作業でしたので例年より大変ではありましたが、無事終えることができ本当に良かったです。地域に住まわれていた入居者様にも爆竹の音を喜んで頂けました。今後も地域が大事にしていることを共に大事していきたいです。

施設長  本村 崇幸